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RHEOLOGY

レオロジーとは

レオロジー測定・解析・評価設計

レオロジーとは? 測定・解析から材料の挙動を読み解く

レオロジーとは、材料に力を加えたときに、どのように変形し、どのように流れるかを扱う考え方です。 粘度だけでなく、粘弾性、降伏応力、チキソトロピー、時間依存性などを評価することで、 食品、化粧品、塗料、インク、ペースト、ゲル、スラリーなどで起きる現場トラブルを整理できます。

レオロジーとは 材料の「流れる」「変形する」「戻る」「形を保つ」といった挙動を、力との関係から整理します。
レオロジー測定 粘度、粘弾性、降伏応力、構造回復性などを、材料や実使用条件に合わせて評価します。
レオロジー解析 測定値だけを見るのではなく、工程や使用感、品質トラブルと対応づけて解釈します。

レオロジーとは

レオロジー(Rheology)とは、物質の変形と流動を扱う学問・評価の考え方です。 材料にどの程度の力を加えると変形するのか、どのくらいの速さで流れるのか、 力を取り除いた後に元へ戻るのか、時間とともに状態が変化するのか、といった挙動を調べます。

水や油のような比較的単純な液体では、粘度を測ることで流れ方を整理できる場合があります。 一方、食品、クリーム、塗料、インク、ペースト、ゲル、スラリー、高分子材料などでは、 「粘度」という一つの数値だけでは実際の使用感や工程中の挙動を説明できないことがあります。

粘度は、流れている材料の「流れにくさ」を見る代表的な指標です。

レオロジーでは、それに加えて「流れ始めるか」「弾性的に戻るか」 「時間とともに構造が壊れる/戻るか」など、材料挙動をより広く評価します。

そのためレオロジーは、単に材料の数値を測るためではなく、 現場で起きている「流れない」「垂れる」「詰まる」「塗りにくい」 「食感が違う」といった現象を整理するための手段として活用できます。

レオロジー測定で何がわかるか

レオロジー測定では、一つの数値だけではなく、材料が力や時間に対してどのように応答するかを調べます。 代表的には、次のような指標を評価します。

粘度・流動曲線 材料の流れにくさと、せん断速度によって流れ方がどのように変化するかを評価します。 シアシニングやシアシックニングなどの非ニュートン挙動も確認できます。
粘弾性 液体のように流れる性質と、固体のように元へ戻ろうとする性質を評価します。 貯蔵弾性率や損失弾性率などを用いて材料構造を整理します。
降伏応力 材料が形を保っている状態から、流れ始めるために必要な応力の目安を評価します。 垂れ、形状保持、押し出しなどに関係します。
チキソトロピー・構造回復 せん断によって壊れた材料構造が、静置後にどの程度・どの速さで戻るかを評価します。 塗布後の垂れや、混合・充填後の状態変化にも関係します。
時間依存性 混ぜた直後、静置後、輸送後、保管後など、時間や履歴によって材料挙動が変わるかを調べます。
温度・工程条件への依存性 温度、せん断履歴、待ち時間などを変化させ、実際の加工・使用条件に近い状態で材料挙動を比較します。

粘度測定だけでは分からないこと

粘度は重要な指標ですが、粘度が同じ材料でも、実際の工程中の挙動や製品品質が異なる場合があります。

同じ粘度なのに、片方だけ配管やノズルで詰まる。

測定上は問題なさそうなのに、実機では流れにくい。

塗った直後はよいが、時間が経つと垂れる。

同じ処方でも、撹拌後の待ち時間によって状態が変わる。

粘度では、食感や塗り心地の違いを説明できない。

こうした場合には、粘度だけでなく、降伏応力、粘弾性、構造回復、 分散・凝集状態、表面物性などを組み合わせて考える必要があります。

測定値と現場の感覚が合わないとき

レオメータで測った数値と、実際の「塗りやすい」「押し出しにくい」「食感が違う」といった感覚が 一致しないことは珍しくありません。

これは、材料そのものが特殊だからとは限りません。 測定時のせん断速度、応力、治具、ギャップ、温度、待ち時間、試料履歴などが、 実際の工程や使用条件と対応していないことがあります。

また、壁面すべり、凝集、相分離、構造破壊などによって、 レオメータ上の測定値が材料内部の挙動を十分に表していない可能性もあります。

そのためパンタレイでは、単に測定データを見るのではなく、 「現場ではどのような力が、どのくらいの時間、どのような材料状態に加わっているのか」 を整理してから測定条件を設計します。

パンタレイのレオロジー解析・評価設計

パンタレイは、単純な測定代行ではなく、材料や工程で起きている現象に合わせた評価設計を重視しています。 レオメータで粘度を測ることそのものが目的ではなく、 現場で起きている困りごとを説明し、改善や設計判断につなげることが目的です。

1
現象を整理する
対象材料、工程、発生条件、困っている現象を整理します。 まだ原因が分からない段階でも相談できます。
2
仮説を立てる
粘度、降伏応力、粘弾性、時間依存性、分散・凝集、表面状態など、 どの視点で切り分けるべきかを考えます。
3
測定・評価方法を設計する
測定装置ありきではなく、実際の現象に合わせて条件、手法、比較対象、 見るべき指標を設計します。
4
必要な技術を組み合わせる
レオロジー計測、光学観察、流動可視化、画像解析、表面物性評価、 大学施設などを必要に応じて組み合わせます。
5
現場の判断につなげる
得られた結果を、工程条件、処方設計、品質管理、PoC、 共同研究の検討に使える形へ整理します。

レオロジー評価を支える使用機器・技術基盤

パンタレイでは、材料や工程で起きている現象に合わせて、必要な評価手段を組み合わせます。 レオロジー計測による流動・粘弾性評価に加え、 光学観察、流動可視化、画像解析、表面物性評価などを活用します。

また、長岡技術科学大学発スタートアップとして、 必要に応じて大学施設や研究知見も活用しながら、 評価方法の設計から共同研究・PoCまで検討できます。

回転型レオメータでクリームを計測する様子
RHEOMETER

回転型レオメータ

材料にせん断や振動を与え、粘度、流動曲線、粘弾性、 降伏応力、時間依存性などを評価します。

  • 粘度・流動曲線
  • 粘弾性・周波数依存性
  • 降伏応力・流れ始める力
  • チキソトロピー・構造回復性
回転型レオメータによる計測
MEASUREMENT DESIGN

治具・条件設計によるレオロジー測定

同じレオメータでも、治具、すき間、せん断速度、応力、温度、 待ち時間などによって得られる結果は変わります。 実際の材料・工程に合わせて測定条件を設計します。

  • 測定条件・前処理条件の設計
  • 実機条件に近いせん断・応力条件の検討
  • すべり・再現性・履歴依存性の確認
  • 測定値と現場現象の対応づけ
市販の回転型レオメータに独自開発の光学計測機器を取り付けた様子
RHEO-OPTICS

レオオプティック計測

市販の回転型レオメータに光学計測機器を取り付け、 力学応答と光学応答を同時に評価します。

  • 流動中の構造変化の推定
  • 白濁・透明性変化の評価
  • 配向・凝集・分散状態の変化
  • 力学応答と光学応答の対応づけ
レオメータに設置した光学計測装置
OPTICAL MEASUREMENT

光学計測・流動中の構造変化評価

流動中の透過、散乱、偏光などの変化を観察し、 粘度だけでは分からない内部構造の変化を推定します。

  • 流動中の光学応答
  • 分散・凝集状態の変化
  • 白濁・透明性の変化
  • 材料構造とレオロジー応答の対応づけ
レオメータに装着して顕微鏡やカメラによる直接観察を行う装置
RHEO-MICROSCOPY

レオ・マイクロスコピー

レオロジー測定と顕微鏡・カメラ観察を組み合わせ、 力を加えている最中の粒子、繊維、気泡、凝集などの変化を観察します。

  • 粒子・繊維・気泡の観察
  • 分散・凝集状態の変化
  • 相分離・構造形成の確認
  • 見た目と物性変化の対応づけ
光学計測の設置イメージ
RHEO-SALS / SCATTERING

散乱・透過光を用いた構造評価

小角光散乱や透過光計測を用い、流動や変形に伴う微細構造、 配向、凝集、相分離などの変化を評価します。

  • 微細構造の変化
  • 配向・異方性の評価
  • 凝集・相分離の推定
  • 流動中の構造形成の評価
ナノインデンター
NANOINDENTATION

ナノインデンテーション

材料表面に圧子を押し込み、硬さ、弾性、粘弾性、付着性などを評価します。

  • 表面硬さ・弾性
  • 粘弾性・緩和挙動
  • 付着性・べたつき
  • 乾燥膜・食品表面の局所評価
小型塗布装置とアプリケータ
COATING

小型塗布装置・アプリケータ

ラボスケールで塗布過程を再現し、塗布直後の広がり、 液だれ、レベリング、膜厚、ムラなどを評価します。

  • 塗布直後の広がり
  • 液だれ・レベリング
  • 膜厚・塗布ムラ
  • 塗布条件と材料物性の対応づけ
小型塗布装置とアプリケータで形成された塗布膜
DRYING / FILM SURFACE

塗布膜・乾燥過程の評価

塗布から乾燥後までの状態変化を観察し、 ムラ、割れ、べたつき、膜表面の変化を整理します。

  • 乾燥中の状態変化
  • 膜表面の硬さ・付着性
  • ムラ・割れ・べたつき
  • 塗布から乾燥後品質までの評価

レオロジー解析が役立つ現場トラブル

材料名ではなく、まず「何が起きているか」から課題を整理します。

01

流れにくい・詰まる

配管、ポンプ、ノズル、充填、吐出で流れにくい、詰まる、圧力が上がるといった課題を整理します。

粘度降伏応力凝集圧損
02

垂れる・形を保てない

塗布後や盛り付け後に垂れる、広がりすぎる、形状を保てない現象を整理します。

降伏応力構造回復塗布
03

分離する・沈降する

粒子、液滴、気泡などが時間とともに分離・沈降する現象を整理します。

分散凝集沈降安定性
04

泡が抜けない・気泡が残る

泡の抜けにくさ、気泡の残留、充填時の泡立ちなどを、材料物性や工程条件と結びつけて整理します。

気泡脱泡粘弾性充填
05

塗布ムラ・乾燥ムラが出る

塗布直後の流れ、構造回復、乾燥後の表面状態などから原因を検討します。

塗布乾燥膜表面
06

食感・口どけが違う

食品を変形し、崩れ、流動する材料として捉え、食感や品質差を物性から整理します。

食感口どけ嚥下
07

白濁・透明性が変わる

流動や保管に伴う白濁、透明性、散乱状態の変化を、構造変化と対応づけて整理します。

光学計測白濁散乱
08

測定値と現場現象が合わない

ラボで測った値と実機挙動が結びつかない場合に、測定条件、工程条件、時間変化、材料履歴を整理します。

評価設計工程条件再現性

対象となる材料・分野

食品・飲料 食感、口どけ、飲み込みやすさ、品質変化、加工条件の違いを整理します。
化粧品 塗り心地、垂れ、広がり、べたつき、保管中の分離などを評価します。
塗料・インク 塗布性、乾燥ムラ、膜厚、筋、割れ、レベリングなどを整理します。
ペースト・ゲル 降伏応力、構造回復、形状保持、吐出安定性、詰まりなどを評価します。
スラリー・分散液 粒子の分散、凝集、沈降、流動中の構造変化、塗布・乾燥過程を整理します。
樹脂・高分子材料 粘弾性、温度依存性、時間依存性、加工時の流れ方を評価します。
電池・機能性材料 スラリーの分散、塗布、乾燥、膜形成などを整理します。
介護食・嚥下食 食べやすさ、飲み込みやすさ、形状保持、押し出しやすさを物性から整理します。

このような段階から相談できます

  • レオロジーとは何か、自社の課題に使えるのか知りたい。
  • レオロジー測定で何を測ればよいか分からない。
  • 粘度を測ったが、現場で起きている現象を説明できない。
  • 同じ粘度なのに、工程中の挙動や品質が違う理由を知りたい。
  • 降伏応力や粘弾性をどのように評価すればよいか知りたい。
  • 詰まり、垂れ、分離、沈降、泡、塗布ムラなどの原因を整理したい。
  • 流動中の分散状態や構造変化を評価したい。
  • 既存の測定値と現場の使用感が合わない理由を整理したい。
  • 大学施設や研究知見も活用して、評価方法から共同研究を設計したい。

必要に応じて、初期相談、課題整理、評価設計、計測・解析、 PoC、共同研究、公的プロジェクト化に向けた検討まで伴走します。

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材料挙動・レオロジーについて相談する

レオロジー測定は、単に数値を取得するだけでは、 現場の課題と結びつかないことがあります。 パンタレイでは、対象材料、工程、使用条件、困っている現象を整理し、 必要な測定・解析方法を検討します。

「何を測ればよいか分からない」 「粘度と現場の感覚が合わない」 「降伏応力や粘弾性を評価したい」 といった段階からご相談いただけます。